今天我们再来看看格助词「と」的用法吧。
1.相手を表す格
「と」は、「に」と並んで、相手を表す格助詞である。「に」は方向性がある動作の相手を表すのに対して、「と」は対等の関係で主体と関わる相手を表す。「と」の相手としての意味には、共同動作の相手、相互動作の相手、基準としての相手がある。
1.1共同動作の相手
共同動作の相手とは、主体が行うのと同一の行為を一緒に行う相手である。共同動作の相手は、述語が表す事態の成立にとって任意の要素である。
共同動作の相手は、「と」の代わりに「といっしょに」「とともに」を用いても表せる。
1.2相互動作の相手
相互動作の相手とは、単独の動作者では成り立たない行為の、主体ではないもう一方の当事者のことである。相互動作の相手は、述語が表す事態が成立するためになくてはならない必須の要素である。「会う」「つきあう」「結婚する」「離婚する」「戦う」「ぶつかる」「喧嘩する」「相談する」「別れる」といった動詞を述語とする文で現れる。
相互動作の相手を表す場合には、「と」の代わりに「といっしょに」「とともに」を用いることができない。「といっしょに」「とともに」を用いると、共同動作の相手として解釈される。
1.3基準としての相手
基準としての相手とは、主体を述べるための基準となる相手のことである。「違う」「似る」「間違える」等の動詞や、「同じだ」「そっくりだ」「近い」等の形容詞で表される事態で現れる。
2.着点を表す格
変化の結果は、「と」で表すこともできる。変化の結果を表す「と」は、「に」に比べて、古い文体もしくは書き言葉的な表現である。
なお、動作の結果生じた状態を比喩的に表すのに用いられる「と」も、変化の結果を表す「と」の用法の一つである。これらは、「に」では表すことができない。