環境保護
十年ほど前に、大気汚染、水質汚濁といった環境破壊による苦情が政府に多く寄せられた。これを機に将来の環境への人々の懸念が一時的に深まってきた。幸いなことに、近年、自然環境を犠牲にしてまで経済を発展させるモデルが見直され、環境改善の成果が肌で感じられるようになっている。頭を上げると、スモッグだらけで建物の輪郭さえくっきりと見えない状態ではなくなり、空は青く澄み切って、見る者の目を奪う美しさを示している。そのような青色がずっと見えるようにするために、環境保護を貫いていく重要性は自明の理だ。またコロナ禍への対応、環境保護では、わが国はすでに著しい成果を上げたが、ヨーロッパ、インドなどではまだ依然猛威を振るっている「新型コロナウイルス」や、近頃アジアゾウが生息地から町に彷徨い出たことなどは、人類が人と環境との関係をもう一度真剣に顧みなければならない警告だといえる。
私たちはこれらの度重なる人類への警告を軽視してはいけない。成果の有無を問わず、いつでもどこでも環境保護を推し進める必要がある。
しかし、一人の力では何も変えられないだろうという声をあげる人もいる。それで、環境保護が川向こうの火事にされて、悪影響を与えている。古典の中で「小さな悪事でもしてはならない、小さな善行であっても怠ってはならない」と言われるように、環境保護では、小さな個人の行為こそ逆に大事な役割を果たしている。個人としていかに環境を守って貢献できるかを考えるのは私たちの責任だ。
個人の力をどう発揮するのか。長い間、環境保護の促進が強く求められ、一部の企業では環境保護の事業が進んでいるので、人々に環境保護に直接的に触れるチャンスを提供してくれる。例えば、アリペイによる「アリの森」という植樹活動を通じて、人々が交通機関を使ったり、自転車シェアリングを利用したり、ネットショッピングしたりすることだけで、手間がかかることなく環境保護に力を尽くせるようになっている。それだけでなく、中古品・不用品の販売促進を狙うプラットフォームも流行っている。
環境保護の意識が私たちの心に深く根を下ろせば、できることがいっぱい出てくるのだ。青空を留めるために、様々なプラットフォームを手がかりに、私たち個々の生活から行えば、その小さな力も大きくなるのではないだろうか。
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評価:
1.たいへんよくできました
日本語としての完成度95%、このままでも問題なく読める日本語です。だが,通常の日本語として二度、三度と読み返したとき、普通の感覚で添削を施し語句を補おうと筆が動いた。筆者の日本語力で吟味、点検して下さい。
词汇积累
犠牲:牺牲。(自分の意志によらず戦争・天災・事故の巻きぞえなどで生命を失ったり傷ついたりすること。)
モデル:模范,榜样;典型。(手本。模範(もはん)。)
スモッグ:smog工厂造成的公害烟雾,雾霾。
輪郭:轮廓。(外形をつくる線。)
自明の理:自明之理。
彷徨い出る:彷徨,徘徊,流浪。
度重なる:反复,再三再四,接二连三,回数增多。(同じ事が何度も続いて起こる。頻繁に起こる。)
プラットフォーム:平台
表达积累
猛威を振るう:逞威风。(勢威を示す。)
川向こうの火事:隔岸观火。
手間がかかる:花费劳力和时间,花费工夫。
根を下ろす:扎下根。占据牢固的地位。(草木がしっかりと根を生やす。転じて、しっかりと位置を占める。定着する。)