2022考研日本文学常见简答题1
質問
次に挙げたのは何という小説の冒頭か、その小説を簡単に紹介し、またその作家の作風について紹介しなさい。
答案范例森鷗外は日本明治・大正時代の小説家・評論家・翻訳家であり、陸軍軍医でもある。本名は森林太郎で、大学卒業後、陸軍軍医になり、陸軍省派遣留学生としてドイツに留学した。ドイツ留学の経歴を素材にして、『舞姫』『文づかひ』『うたかたの記』というドイツ三部作を発表した。
親譲りの無鉄砲で子供のときから損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事はある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。
答:例の文は夏目漱石の代表作『坊ちゃん』の冒頭文である。「親譲りの無鉄砲で子供のときから損ばかりしている」純粋で正義感にあふれる「坊ちゃん」と呼ばれる青年教師の物語である。松山之中学校を舞台に、ずる賢い生徒や教師たちと闘う痛快さがたのしい。だが俗悪な社会と対照的に、坊ちゃんを愛したばあやの清と、清にあまえながら答える坊ちゃんに人間のこころと生き方が示されている。
夏目漱石の作品が作風によって主に三つに時期に分けられる。
①文壇デビュー時期
夏目漱石は帰国後東京帝大の講師として、高浜虚子之勧めで「ホトトギス」にデビュー作『吾輩は猫である』を発表した。また『坊ちゃん』『草枕』などの名作がある。同時文壇の主流だった自然主義とははっきりとした距離を持つようになっていた。このころの作品は、風刺・超俗・低佪趣味が強く、人生を俳諧的余裕をもって眺める余裕派と呼ばれる。
②朝日入社の時期
明治四十年、東大教授を辞めて、朝日新聞社に入社して作家に専念した。『三四郎』『それから』『門』という前期三部作と呼ばれる代表作がある。このころの作品は、偽善と誠実のテーマを鋭く追究する作品を発表した。
③修繕寺の大患とその後
修善寺の大患を経て、夏目漱石の人生観や死生観に大きな影響を与えた。『彼岸過迄』『行人』『心』など、近代人の自我と孤独の追求からエゴイズムの追究へと深化した作品が多い。