2022考研日语:中国から見る平成時代の日本
中国から見る平成時代の日本
2019年4月30日、明仁天皇が退位し、皇太子徳仁親王が翌日新天皇に即位した。それに伴い、30年も続いた平成時代が終わりを告げ、元号も令和に改まった。いよいよ新たな時代が来た。では、ここで少し振り返ってみたい。過ぎ去った平成時代はどんな時代だったのだろうか。日本人が平成時代を語るうえで、まず出てくるのは「平和」という言葉だろう。昭和時代は昭和20年まで戦争のイメージがまだ強かったが、その対比として平成時代は戦争がなく平和なイメージだと思っている人が多いように思われる。また、日本国内では、阪神・淡路大震災をはじめとして、東日本大震災や、地下鉄サリン事件、御嶽山噴火などの数多くの自然災害やテロからの攻撃が起き、これまでにない試練に満ちていた。それゆえ、とにかく日本人にとっては様々な思いを巡らす、印象深い時代だったと言えよう。
一方、中国人にとっても、平成時代は実に我々の生活に大きな影響を与え、多くの思い出が語り継がれる時代だったと言ってもいい。
まず平成初頭の1990年代は、日本のサブカルチャーであるアニメや、漫画、ゲームなどが大量に中国に流入していた。そして、それがあっという間に中国で強い人気を呼び、大衆文化へと転じていた。例えば、「ドラゴンボール」、「ちびまる子ちゃん」、「ドラえもん」など、「90後」と呼ばれる1990年代生まれの中国人は誰でも一度は見たことがあるだろう。その後、中国でパソコンやインターネットの普及が進み、アニメや漫画などを意味する「二次元」文化も幅広く若者の間に広がり、生活に着実に浸透した。日本発の言葉である「萌(え)」「腹黒(い)」「鬼畜」などがいま中国で普通に使われているのもその証の一つだと言えよう。
また、アニメや漫画などのほか、日本製品もここ二三十年中国人にとってより身近なものになってきた。「安くて高品質」という評判、日本製品は中国人の間で高い人気を博している。シャンプーや洗剤といった一般消費財から、電子レンジや炊飯器といった家電製品まで、とにかく日本製がいいと熱烈に日本製品を求める時期もあった。「爆買い」という言葉もこの時期に生まれ、誰でもが聞き慣れた言葉の一つでもあるだろう。
時は流れ、誰もそれを止めることはできない。日本の首相官邸の記者会見場に姿を現した小渕官房長官は、机の上に伏せておいた額を持ち上げ、「新しい元号は平成であります」と発表した光景はまだほんの少し前の出来事のような気がするが、既に平成が終わり、令和が来た。しかし、この時代は日本自国だけでなく、我々中国にとっても記憶豊かな時代で、その影響はしばらくはまだ続くだろう。