2022考研二外日语作文:キャッシュレス社会について
テーマ:キャッシュレス社会について
注意点:
1.文体は、手紙文を除いて一律状態にすること。
2.文章は、1000字以内に収めること。
5段階評価:
1,たいへんよくできました。
2,よくできました。
3,ふつう。
4,もう少しです。
5,もう少しがんばりましょう。
評価:
1,たいへんよくできました。日本語としての完成度99%、ここに書かれた日本語から判断して、「日本語専攻卒業生N1-180」ということを証明する日本語で、あなたの日本語は本物です。書かれた内容は借り物ではなく、日本語も自分の日本語で、基本的な誤りがなく、正しい日本語文になっている。あなたの今後の課題は、常に謙虚に、「もう自分は日本語ができている」と慢心することなく、常に自分の書いた日本語を第三者の目で見直し、自分の日本語の弱点を認識し、わずかな誤りでも謙虚に認め、改善する学習姿勢を持たれればベストです。
キャッシュレス社会について
こういう悲惨な話を小説で読んだことがある。主人公はデザイン関係のフリーランサーで、ある日徹夜で仕事を一本仕上げたところで放心していると、ふとこの日が大家に家賃を渡す日だということを思い出し、しかも思い出した時点で週末の午後2時40分だったという最低の組み合わせである。あと20分で銀行の業務時間は終了するのだ。しかたなく彼は徹夜で重い身体に鞭打って炎天下へ駆け出した。しかし終了ギリギリまでに(お)金を下ろしたのも虚しく、帰りに彼は慎重かつ丁寧にお札を入れてあった鞄を、引ったくられた。泣き面に蜂とはこういうことを言うのだろう。悲惨すぎてネタとして〇〇ペイの広告に使えるレベルだ。お気の毒と心のうちで同情しながらこうも考えずにはいられなかった。それこそなんとかペイで送金すれば一瞬で済む話ではないか。中国ではネット通販の波に乗ってネット決済は流行り、さらにQRコードの実用化により、津々浦々まで行き届くようになった。今では市場で野菜一株を買うのに小銭を用意する人もいないし、路端の乞食も現金からQRコードにシフトした。お札やコインが使われなくなったことで、キャッシュレス社会という言葉が誕生した。キャッシュレスとは言っても、キャッシュがなくなるのも困る話である。津々浦々まで普及したとはいえ、キャッシュレス化がもたらす便利さを味わえるのは必ずしも全ての人ではない。スマホの使い方もわからない老人が、どうしてネット決済が使えよう。誰かに教えてもらわなければ無理な話だ。ネット決済がお年寄りの層にもかなり浸透しているとはいえ、浸透し切れていないのも確かである。いつぞやのニュースに取り上げられたように、紙幣での支払いをスーパーのスタッフに断られ、悔し涙を流すおじいさんがいたという。
社会はどんどん発展していくものだが、その発展についていけない人たちも必ずいる。その人たちへの配慮の心を忘れずにいたい。
フリーランサー:freelancer(非正式聘用的)自由演员,自由歌手,自由契约者。
炎天下(えんてんか):炎炎烈日
泣き面に蜂(なきつらにはち):祸不单行
ネタ:八卦,素材,材料
気の毒:感到可怜。感到悲惨。
QRコード:二维码
津々浦々(つつうらうら):遍布全国;全国。